ヘボPC生活5日目。
いい加減飽きてきたぞー。
特にゲーム出来るわけでもないし、ネットサーフもなんかネタがねーしでヒマ。
なのでちょっとしたフリーソフトで遊んでみた。
それがこちらの「脳力アップ 視野拡大+瞬間判断」である。
偉い大層な名前だが、実際結構頭を使う。
いわゆる周辺視野を鍛えつつ同時に判断能力も養えるというソフトである。
ルールは簡単、表示された1~30までの数字を順番にクリックして行く。
ただそれだけ。
なのだが、それが本当に難しい。
ちなみに初回の成績はご覧の通り…。
このゲームを語るには周辺視野と中心視野、そして人間の視野角の話をしておく必要があるだろう。
通常人間の視認可能な範囲は左右200度であるとされる。
両目で視認可能な範囲が100度。それに加え左右片目で視認可能な範囲が50度ずつで合計200度である。
コレに対し、人間が何か一点に集中した時の視野角は実は40~45度程度しかないと言われる。
しかしこれはおかしな話で最初に両目で視認可能な範囲は100度と言ったのだから100度見えなきゃ変。
実はこれは集中による物で、人は集中した場合その中でも集中した一点の周囲45度程度まで「認識」するようになるために起こる。
本を読む時など分りやすい。
字を追っていく際に実際にはその追っている行以外も視界に入っているわけだが、目的の行以外を情報として認識する事は難しい。
この情報として認識し得る範囲約45度を中心視野。対する情報としては得ているのだが認識し得ない周りを周辺視野と呼ぶ。
さて、この例を本ではなくFPSに置き換えるとどうなるだろうか?
通常画面中央にはレティクル(照準)がある。普通、多くの人はそのレティクルの近辺を見ながら遊んではいないだろうか?
この場合情報として認識し得る範囲はレティクルを中心として45度。元々FPSの視点と言うのはゲームにもよるが、一般的な視野角(fov)が90度であるとされる。つまり、我々が日常生活で両目で視認してる範囲、100度の9割程度の情報量しかない。3D酔いの一端はここに有るとも言われる。(が、今回は関係ないので割愛)
つまりレティクルの近辺を注視しながらFPSを遊ぶ人は日常生活における情報量の9割の中の更に極少量の情報量しか得ていない訳である。撃ち負ける原因の一端である。
上手い人は基本的に画面の中央を注視しない。世話しなくディスプレイ全体に目を配るか、もしくは若干の距離を取ってディスプレイ全体を眺める様にしてプレイする。以前小さ目のディスプレイの方がやり易いと言ったのはこれも関係がある。
さて、ここまで書けばなんとなく私が何を言いたいのか分かって貰えないだろうか?
人間が集中して何かを見た場合認識出来る範囲は非常に狭い。しかし情報としてはその周囲も得ているのだからその周囲の情報をより的確に認識出来るようになれば良い。中心視野は45度程度なのに対し周辺視野は実に200度、その差155度も周辺視野の方が広いなのだから。
そして話はやっと最初に戻ってくる。
なら周辺視野鍛えようぜって事だ。そのためのソフトなのだから。
加えて言えば一緒に判断力も鍛えられて一石二鳥だよ!
実際、周辺視野と言うのはちゃんと訓練を続けるとその効果が出る物らしい。
速読などもこれの恩恵。またスポーツなどで周囲の選手の様子やその状況と言った判断も瞬時に出来るようになったり、色々あるそうな。
FPSなんかだと画面端にチラッと映った敵を瞬時に把握して、相手よりコンマ数秒でも早く撃てるようになるだろうし、RTSでも同様に画面端にチラッと映った相手に対して早く気付けるようになる筈。
つまり負けが減る。
人間の視野は歳と共にドンドン衰えていくそうです。まだ21だから!とか言ってないで少しでも努力しろって事か。