久しぶりにFPSの話題。
Serious Sam HDを購入遊んでみた。
Serious Sam HDは2001年に発売されたSerious Sam The First Encounterのリメイクだ。
マイナーメジャーなタイトルで、特に最近のFPSPlayerには馴染みが無いかも知れない。
だがDoom3が発売当時、なぜあのようなホラー要素の強い作品になったのかと問われた際に、idのスタッフが「DOOMがやりたければSerious Samがあるしね!」と答えたとして知る人ぞ知るタイトルでもある。
さて、だが何故今になって8年も前の作品のリメイクなのか?
昨今のFPSは基本的にAIの進歩に伴い、強力な敵が少数出現するというスタイルが多くなったり。
あるいは単純に銃を撃つだけでなく、主人公に特殊能力を付加したり、と言う様々な要素がプラスされたタイトルが多くなっている。
また、CSに端を発するリアル系のブームによって登場する銃器も現代の物が多く、必然的にそれらの武器の多くは即着として描かれる事が多くなった。
(実際の銃弾にはちゃんと速度があり、対象との距離が長ければ着弾までに時間もかかるし、屋外であれば風の影響等も受けるし、重力により山なりの弾道を描くが、ゲームでは多くの場合それらの描写は描かれない事が多い。ただし一部タイトルはその限りでは無い。)
元来FPSは相手の攻撃を避ける物が殆どであったが、そういった変化に伴い敵の攻撃を"避ける"から敵の攻撃から"隠れる"が主流となった。
加えて大量の敵が出てきて、一斉に撃たれると避けられないからどうしようもないと言う都合もあり、量より質の敵描写が多くなった。
従来のFPSでは敵の攻撃って遅かったんですよね。弾速が。
インプの火の玉とか。
そういった変化の是非を問う訳ではないが、そういった変化によって必然的に初代DOOMを始めとする昔ながらのFPSのスタイルと言うのは廃れて行った。
そういった昔ながらの廃れたスタイルを現代に!というのがこのSerious Sam HDである。
AIはお馬鹿で一体一体の敵は決して強く無いけれど、大量の敵がワラワラと出てきて、それを有り余る銃弾でバッサバッサと薙ぎ倒して行く。
難しい要素は一切なし。撃って、避けて、先に進む、それだけ。
Simple is the Bestとは正にこの事である。DOOMの本家idすらも認めたDOOMライクなハッピートリガーゲーなのである。
さて、前置きが滅茶苦茶長くなったが中身の紹介に入ろう。
Serious Samシリーズの特徴は何と言っても大量に出て来る敵と主人公の馬鹿みたいな火力だ。
持てる武器の種類が多く、持てる弾数も馬鹿みたいに多い。
三桁の弾数も当たり前。
しかもリロード無しだったりする。Thompsonなのに。
そしてそんな弾数を持っていても足りないんじゃないか?ってぐらいやたら出てくる敵敵敵。
オープンフィールドなMAPに文字通り山の様な敵が出てくるのを薙ぎ倒して行く爽快感は他のタイトルじゃ味わえない。
そしてリメイクによって生まれ変わったグラフィックは2009年の作品として見ても十分美麗で、それでいて私の環境でも山ほどの敵が出てきてもFPSが殆ど低下しないのが素晴らしい。
最高の爽快感があり、ストレス解消には持って来い。
KOEIの無双シリーズと通じる物もあるかも。
FPSとは元々こういう物だ!というのを再確認出来る名作。
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