ここ数日で買ったもの
RO2:HoS,Deus EX:HR,Complete Shooter Pack.
と言う訳で久しぶりにレビューを書いてみたいと思う。
Deus EX:HRに関しては二番煎じどころでは無いので、まずはRO2:HoS。
Digital Deluxe Edition購入により、参加できるBetaをプレイして感じた事を書いてみる。
まずはバグに関して
Betaであるため、ある程度のバグは致し方ないのだが、それでもちょっと……と思ってしまう程度にはバグが多い。
ただ不幸中の幸いとでも言おうか、そのバグがいずれも致命的では無いのが救いだ。
また初日こそ、サーバーブラウザでCtD頻発、プレイ中もCtD頻発でお話にならなかったが先日のパッチにより大分改善されている。
肝心のゲーム内容
ゲームモードは3つ
Territory(TE):各陣営が攻守に別れ、拠点を防衛或いは攻め落とすのが目的。攻撃側が最終拠点を制圧するか、制限時間まで防衛側が守り切る事で決着。
Countdown(CD):上記モードに似ているが、各プレイヤーは基本的に一度死ぬと次ラウンドまでRespawn出来ない。
Firefight(FF) :いわゆるTeam DeathMatch
前作RO:OではTEモードが基本だったため、CD,FFには若干違和感がある物の悪くはない。
ただ、CDに関しては賛否あるかと思われる。
そもそもRO:OはBFシリーズ等と同様に、前線の押し合い、或いは拠点制圧などのゲームであったため
「結果的に1killも出来ずに死んでも、前に出て拠点制圧に貢献出来れば名誉の戦死」だったのである。
が、CDルールはそれを真っ向から否定している。
取り敢えず何度死のうとも特攻だ、ウラー!!みたいな共産主義の犬ども(褒め言葉)が多いこの手のゲームにおいては
ちょっと合わない感じがする。
また、そういった前作までのプレイスタイルを全面的に否定する様なシステムをディベロッパ側が組み込んできているのも気にかかる。
アイアンサイトでのズームだ。
RO:Oではこのアイアンサイトズームは存在していなかった、それは攻撃側も守備側も有視界距離を同じにすることにより遭遇戦を平等にする物だった。
それが今作では崩れ去り、完全に守備側(と言うよりCamper)が有利なゲーミングになってしまった。
RO:OはBFシリーズではお馴染みの所謂"芋虫"が少ない事が利点の一つだと思っていたのだが、この変更はこういった連中を助長しかねないだけに個人的には一番の改悪点だと考える。
またシステム面での改悪点としては、ミニマップの登場があげられる。
これによりプレイヤーが得られる情報量が大幅に増えてしまった。
RO:Oを未プレイの方にはコレの何処が改悪点なのかイマイチ分かり難いと思うが、RO:Oの良さはアナクロなシステム周りとそれに伴う情報の制限であった。
もっと踏み込んで言うならば、プレイヤーはプレイヤーキャラクターと同程度の情報しか与えられていなかった。
これはとても重要なポイントで、このプレイヤーとキャラクターが同程度の情報しか得られない、と言う点はRO:Oのリアリティを根底から支えていた。
このリアリティにより、プレイヤーとキャラクターのズレが極端に少なく、結果的に没入感に繋がっていた。
確かにRO2はシステム面でも洗練され、プレイヤーはより多くの情報を得られる様になり、個人でも戦略的な行動が取りやすくなった。
しかしそれは同時にプレイヤーとキャラクターを切り離す事にも繋がっている。
結果として没入感は無くなり、ゲームへの熱中度も低下するし、何より一兵卒が個人で戦略的に動く事を要求されるのは非現実的だ。
そういうゲームがしたいのであればCS1.6を遊ぶべきだ。RedOrchestraと言うゲームでやるべきことでは無い。
総評
全体的にバグなどの荒削りな部分はある物の、イメージとしてはかなりスマートな感じになった。
前作に比べ洗練され、より上質な物になった部分もあるが、肝心な部分が幾つか抜けてしまっている様に思う。
前作は例えるならば原石であった。それを複数のMODやカスタムマップにより磨き上げ、一つの宝石としたのがRO:Oであった。
RO2:HoSは最初からある程度磨かれ、それなりの市場価値はある物の、変な磨き方をし、その石の本質を映し出すに至っていない、と言う所だろうか。
RO:Oをプレイした事が無い方からすれば、そこそこ面白いゲームだとは思うし、個人的にも決して悪いゲームだとは思わない。
問題なのは、コレをRO2としてしまった点だろう。RO:Oユーザーからはどうしても「これじゃない」感が付き纏う。
恐らく、今後はRO:OのMOD職人やMAP職人の中から移住してくる方も出てくるだろう。
そういう方々の手により、よりRO:OらしいRO2が出る事を個人的には期待したい所である。
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